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Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第6章 旧華族屋敷
「だめか。じゃあもう一回」
「んっ、ん」

 また抱きしめられてねっとりしたキスをされた。

「どうだった」
「はあ、はあ、はぁ」
「どんな感じだった?」
「…ええと、そのう、良かったです」
「"良かった"じゃわからん。もっとこう、どんな風に良かったのか、ゾクゾクしたとか、快感が走り抜けたとか、言ってみろ」
「ええと、ゾクゾクして、すごく、そのう、気持ちよくて」
「気持ち良くて?」
「イっちゃいました」
「お、おおそうか。そうか」

 なぜか嬉しそうに彼はうなずいた。スミカを抱いている腕の力がやっと緩んだ。体を離し、立ち上がろうとした。その腕をスミカが捕まえた。

「なんだスミカ」
「ええと。あのう」
「ん?」
「エッチな気分になっちゃいました」
「おお、そうか。それで?」

 恥ずかしそうにモジモジしているスミカを見ても、彼はにべもない。ついさっきまでディープキスをしていた人間とはまるで別人のようにサバサバしている。
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