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Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第6章 旧華族屋敷
「表現は言葉だけじゃないぜ。スミカ」

 困っているのを察したらしい彼がさらに言った。助け舟のつもりなのだろう。だが。

「なおさらわからないです。それ」
「目は口ほどにものを言う、なんて諺を聞いたことがないか」
「無いです」
「なんだよ。おまえ。どういう教育を受けてきたんだ」
「だってわたし、高卒だもん」

 また"おまえ"に戻ってしまった征也に向かって拗ねてみる。

「高校までに習ったはずだ。まあいいや。要はな。おまえのエッチな気分を態度で俺にアピールしてみろってことだ」
「態度で?」
「ああ。繰り返さんでいい」

 しばし考えてから、上まで留めておけと彼に言われていたシャツのボタンを三つ外した。彼の方を向き、ソファーに浅く座り直し、片足だけをソファーの上に乗せた。

 まくれ上がったシャツの裾から、生白い太ももの付け根までがあらわになり、開いた腿のあいだの、スミカの秘所が彼の目に晒された。

「エッチしてください。すごく濡れちゃって、疼いちゃって」

 彼に向かって誘うようにささやいた。
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