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Squall(スコール)〜ボクっ娘は雨に濡れて拾われる
第10章 雨女
「おまえの居場所はここだ。いつまでいてもかまわん」
快感に身を委ね、喘いでいたら、優しい声が降ってきた。思わず涙ぐんでしまった顔を見られたくなくて、プイッと横を向いた。
「嫌か? 嫌だったら……」
「だから……イヤじゃない……から」
……本当に変な人。乱暴なのに怖いのに、優しくて、こんな、だらしのない僕を受けれてくれた。
「う、うっ」
涙で濡れた顔を手で覆ってごまかす。
彼は女に飢えているだけ。
欲望をぶつける獲物を手に入れて喜んでいるから優しくしているだけ。
たとえそうであったとしても、スミカはよかった。だからここへ、彼のいるこの場所へ戻ってきたのだ。
「僕は、僕は……」
「だからよ。女がボクなんて言うんじゃ……」
言いかけたその時、
ピシャァッ。
ドドンッ。
窓から閃光がほとばしり、凄まじい轟音が鳴り響いた。灯りがフッと消えた。
「きゃああ」
驚いたスミカが可愛らしい悲鳴を上げる。彼にしがみつく。
ザアア。
快感に身を委ね、喘いでいたら、優しい声が降ってきた。思わず涙ぐんでしまった顔を見られたくなくて、プイッと横を向いた。
「嫌か? 嫌だったら……」
「だから……イヤじゃない……から」
……本当に変な人。乱暴なのに怖いのに、優しくて、こんな、だらしのない僕を受けれてくれた。
「う、うっ」
涙で濡れた顔を手で覆ってごまかす。
彼は女に飢えているだけ。
欲望をぶつける獲物を手に入れて喜んでいるから優しくしているだけ。
たとえそうであったとしても、スミカはよかった。だからここへ、彼のいるこの場所へ戻ってきたのだ。
「僕は、僕は……」
「だからよ。女がボクなんて言うんじゃ……」
言いかけたその時、
ピシャァッ。
ドドンッ。
窓から閃光がほとばしり、凄まじい轟音が鳴り響いた。灯りがフッと消えた。
「きゃああ」
驚いたスミカが可愛らしい悲鳴を上げる。彼にしがみつく。
ザアア。