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低気圧ガール
第1章 低気圧ガール

平日の昼間だっていうのに、結構部屋は埋まっていて、
やたら高いヤツしか空いてなかったけど、
仕方ないから何も考えず、ボタンを押して鍵を受け取る。
小さいエレベーターでも彼女は俯いたままで、
少し震えていた。
指を絡めるように手を繋いで引っ張るように廊下を進んで部屋のドアを開けて、
今度は思わず僕が俯いてしまう。
なんだ、これ?
赤と黒が基調のその部屋は、
異様な空気感を醸し出していた。
AVでしか観たことのない、
いわゆるSM用の部屋。
彼女を観ると、
ポカンとした顔をした後、
クスクス笑って、
「こういうのが、好きなの?」と言った。
歳上のオトコと、あれこれヤッたりして、
こういうのも経験済みなんだろうと思うと、
頭に血が昇ってしまいそうになる。
「いや。
ここしか空いてなくて…」
「良いから、バスタブにお湯、張って来て?
寒気がして死にそう。
それに、頭、痛い」と言う。
僕は慌てて、浴室に入る。
そこは部屋よりは大人しかったけど、
やたら広くて、
マットとかヘンテコな椅子とかがあった。
でも、まずは、お湯だ。
温度に気をつけながらお湯を張っていると、
少し気持ちが落ち着いてきた。
部屋に戻ると、
サイドテーブルにペットボトルの水と、
鎮痛剤が置いてあって、
彼女は丸まるように眠ってしまっていた。
やたら高いヤツしか空いてなかったけど、
仕方ないから何も考えず、ボタンを押して鍵を受け取る。
小さいエレベーターでも彼女は俯いたままで、
少し震えていた。
指を絡めるように手を繋いで引っ張るように廊下を進んで部屋のドアを開けて、
今度は思わず僕が俯いてしまう。
なんだ、これ?
赤と黒が基調のその部屋は、
異様な空気感を醸し出していた。
AVでしか観たことのない、
いわゆるSM用の部屋。
彼女を観ると、
ポカンとした顔をした後、
クスクス笑って、
「こういうのが、好きなの?」と言った。
歳上のオトコと、あれこれヤッたりして、
こういうのも経験済みなんだろうと思うと、
頭に血が昇ってしまいそうになる。
「いや。
ここしか空いてなくて…」
「良いから、バスタブにお湯、張って来て?
寒気がして死にそう。
それに、頭、痛い」と言う。
僕は慌てて、浴室に入る。
そこは部屋よりは大人しかったけど、
やたら広くて、
マットとかヘンテコな椅子とかがあった。
でも、まずは、お湯だ。
温度に気をつけながらお湯を張っていると、
少し気持ちが落ち着いてきた。
部屋に戻ると、
サイドテーブルにペットボトルの水と、
鎮痛剤が置いてあって、
彼女は丸まるように眠ってしまっていた。

