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ex-girlfriend
第7章 元カノはもう居ない
彼女の荷物は、台湾から戻って来た時に持っていたスーツケースと、トランクルームに預けてある仕事道具と処分するには忍びなかったという桐箪笥二本の着物だけだった。
僕のマンションにひとまず一緒に住むことにして、
取り敢えずトランクルームのものはそのままにしていたけど、
僕の両親とあっという間に仲良くなってしまって、
子育ても不安だから同居したいと言い出した。
両親は、
「家は古いし、
住みにくいんじゃないか」と彼女を気遣って言って、
「だったら、建て替えましょうか?
私、設計します。
どんなお家にしたいか、お話しながら決めましょう!」ってことになって、
毎日のように僕の実家で過ごすうちに、
結局、客間が僕達の寝室になり、
元々の僕の部屋が僕達の仕事部屋になった。
仕事部屋と言っても、僕はパソコンがあれば何処でも事足りる感じで、
彼女も大きなモニターとパソコンがあればなんとかなるみたいだった。
図面の印刷は、外の印刷屋か元の職場でやれば良いからと笑っていた。
一ヶ月くらい、両親とあれこれ話をしながら図面を直していって、
設計が終わり、
平行して荷物を整理したり、
残したい家具を選んだりしていた。
母親と片付けながら、
僕の写真や通信簿を見て、
二人でクスクス笑ったり、
両親や祖父母の古い写真を観てあれこれ話をしているようだった。
僕のマンションにひとまず一緒に住むことにして、
取り敢えずトランクルームのものはそのままにしていたけど、
僕の両親とあっという間に仲良くなってしまって、
子育ても不安だから同居したいと言い出した。
両親は、
「家は古いし、
住みにくいんじゃないか」と彼女を気遣って言って、
「だったら、建て替えましょうか?
私、設計します。
どんなお家にしたいか、お話しながら決めましょう!」ってことになって、
毎日のように僕の実家で過ごすうちに、
結局、客間が僕達の寝室になり、
元々の僕の部屋が僕達の仕事部屋になった。
仕事部屋と言っても、僕はパソコンがあれば何処でも事足りる感じで、
彼女も大きなモニターとパソコンがあればなんとかなるみたいだった。
図面の印刷は、外の印刷屋か元の職場でやれば良いからと笑っていた。
一ヶ月くらい、両親とあれこれ話をしながら図面を直していって、
設計が終わり、
平行して荷物を整理したり、
残したい家具を選んだりしていた。
母親と片付けながら、
僕の写真や通信簿を見て、
二人でクスクス笑ったり、
両親や祖父母の古い写真を観てあれこれ話をしているようだった。