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第7章 元カノはもう居ない

キスをしながら背中に腕を回してゆっくり撫でる。

彼女も僕の背中に腕を回してくれるから、
浴衣越しに胸が僕に押し付けられる。

勿論、ブラなんてしてないから、
柔らかくて大きい胸の感触で、
僕の背骨が溶けそうに疼いてしまう。


でも、いきなり胸に貪りついたりはしない。

まずは、
キスが大好きな彼女が、

「もう…ダメ…」って囁いてくれるまで、
キスを辞めない。

僕はそんなことを考えながら、
彼女の柔らかい唇と舌に集中する。


背中や腰の辺りを撫でながら、
頬や耳朶や頸筋にもキスをしては、
また、唇へと戻ったりを繰り返しているうちに、
何が何だか判らないくらいクラクラしてきてしまう。

気づいたら浴衣の帯を解くこともせずに、
胸元から覗く真っ白な胸に貪りついていた。