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ex-girlfriend
第7章 元カノはもう居ない
僕の腕の中にすっぽりと包まれている彼女は、
小さくて可愛らしくて愛おしい。

耳元で「愛してる」と囁くと、
振り返ってキスをしながら、
「私も!
愛してる」と囁きながらキスをしてくれる。


リビングで初めてキスしたあの時から、
何度キスをしたかは判らないけど、
いつもいつも、
同じような気持ちで、
いや、それ以上の深い愛情を持ってキスを出来ることに、
僕は震えそうなほど感動してしまう。

彼女も同じだと良いなと思いながら、
夢中になってしまうと、

「湯辺りしそう」と彼女が笑うので、
慌てて「大丈夫?」と言うと、

「湯辺りしても良いから、
ずっとキスしていたいな」と更に囁かれて、
いやいや、それは危険だろうと思って、

「出ようか?」と言ってそっと髪を撫でてみた。




「ずっと好きだった。
これからもずっと好きだよ」と言うと、

「知ってる。
初めからだもんね?
私も同じよ。
ちょっと廻り道しちゃったけど」と笑って、

「続きはベッドでね?」とそっとキスをしてくれる。



僕のex-girlfriendはもう居ない。
っていうか、
最初から僕の彼女だったんだ。


そう思いながら、
手を繋いで寝室に戻った。





(完)
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