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ex-girlfriend
第1章 僕の誕生日
駐車場に車を停めてエンジンを切った。
彼女は小さい寝息を立てながらスヤスヤ眠っていて、
まるで天使か子供みたいで、
僕は暫くその寝顔に見惚れてしまう。
エアコンが切れたせいで、
少しずつじわじわと車内が蒸し暑くなるような感じがして、
僕はうっすら汗ばんできていた。
「んっ…」
彼女が小さな声を出して、
ゆっくり目を覚ました。
「お姫様、到着しましたよ?」と言うと、
彼女が僕の顔を見つめて、
「すっかり眠っちゃってたみたい。
ごめんなさい」と呟くように言うと、
車の外を見て、不思議そうな顔で僕を見つめる。
「帰りたくないって言ってたから、
僕のマンションに連れてきたんだけど…?」と言って、
運転席から出て、助手席のドアを開ける。
彼女は、
「ありがとう」と微笑んで、
小さなブーケみたいにまとめた薔薇とバッグを手に、
優雅に車を降りた。
「ここ、初めてだよね?」と言うと、マンションを見上げた彼女は、
「随分立派なマンションね?」と言って、
声を立てて笑った。
僕が指を絡めて手を繋ぐと、
「誰かに観られちゃうと困るんじゃない?」と手を離そうとするから、
僕は黙ってギュッと手を強く握り締めて、
ぎこちなく笑ってみた。
彼女は小さい寝息を立てながらスヤスヤ眠っていて、
まるで天使か子供みたいで、
僕は暫くその寝顔に見惚れてしまう。
エアコンが切れたせいで、
少しずつじわじわと車内が蒸し暑くなるような感じがして、
僕はうっすら汗ばんできていた。
「んっ…」
彼女が小さな声を出して、
ゆっくり目を覚ました。
「お姫様、到着しましたよ?」と言うと、
彼女が僕の顔を見つめて、
「すっかり眠っちゃってたみたい。
ごめんなさい」と呟くように言うと、
車の外を見て、不思議そうな顔で僕を見つめる。
「帰りたくないって言ってたから、
僕のマンションに連れてきたんだけど…?」と言って、
運転席から出て、助手席のドアを開ける。
彼女は、
「ありがとう」と微笑んで、
小さなブーケみたいにまとめた薔薇とバッグを手に、
優雅に車を降りた。
「ここ、初めてだよね?」と言うと、マンションを見上げた彼女は、
「随分立派なマンションね?」と言って、
声を立てて笑った。
僕が指を絡めて手を繋ぐと、
「誰かに観られちゃうと困るんじゃない?」と手を離そうとするから、
僕は黙ってギュッと手を強く握り締めて、
ぎこちなく笑ってみた。