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ex-girlfriend
第3章 僕の結婚

仕事はどんどん忙しくなって、
時には酷いことをしなくてはいけないこともあって、
なるべく顧客とは距離を置いて、
努めて冷静に接するようにしていたら、
気持ちがすり減っていくようになった。
でも、家に帰っても会話もなく、
顔を合わせることもほとんどないような生活で、
何の為に結婚したのかも良く判らなくなっていた。
そのうち同じ寝室の隣り合ったベッドで眠るのも苦痛に感じるようになって、
僕はリビングのソファで寝るようになった。
妻も、何で結婚したんだろう?
そんな中で、
移動中や、深夜、ソファに横になって、
SNSで彼女の投稿を観るのが安らぎになっていた。
別に彼女の姿が出てくる訳ではなかった。
大抵はさりげないスナップショットばかり。
日々の料理やお菓子。
アンティークの器やカトラリー。
彼女が育ててるであろう薔薇や草花たち。
針仕事でビーズやらレースなんかで作ったようななんだか小さなキラキラしたモノたち。
時には女子会なのか、
カフェのようなテーブルにたくさん並んだスイーツの写真があったりして、
共通の同級生の女子がコメントを入れたりしていた。
僕はそういうのを観ながら、
彼女の隣に居るであろう彼女の夫に嫉妬したり、
自分の結婚生活の不毛さに溜息をついたりしていた。
時には酷いことをしなくてはいけないこともあって、
なるべく顧客とは距離を置いて、
努めて冷静に接するようにしていたら、
気持ちがすり減っていくようになった。
でも、家に帰っても会話もなく、
顔を合わせることもほとんどないような生活で、
何の為に結婚したのかも良く判らなくなっていた。
そのうち同じ寝室の隣り合ったベッドで眠るのも苦痛に感じるようになって、
僕はリビングのソファで寝るようになった。
妻も、何で結婚したんだろう?
そんな中で、
移動中や、深夜、ソファに横になって、
SNSで彼女の投稿を観るのが安らぎになっていた。
別に彼女の姿が出てくる訳ではなかった。
大抵はさりげないスナップショットばかり。
日々の料理やお菓子。
アンティークの器やカトラリー。
彼女が育ててるであろう薔薇や草花たち。
針仕事でビーズやらレースなんかで作ったようななんだか小さなキラキラしたモノたち。
時には女子会なのか、
カフェのようなテーブルにたくさん並んだスイーツの写真があったりして、
共通の同級生の女子がコメントを入れたりしていた。
僕はそういうのを観ながら、
彼女の隣に居るであろう彼女の夫に嫉妬したり、
自分の結婚生活の不毛さに溜息をついたりしていた。

