この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ex-girlfriend
第5章 消えた彼女
うとうとしながら隣に眠っている彼女を引き寄せてキスをしようとして、
独りで眠っていることに気づいた。
慌てて起きて、
リビングに行くと、
テーブルに飾られた前日の薔薇の入ったグラスの下に、
ペールブルーの便箋が二つ折りになって置いてあった。
そっと開くと、ブルーブラックのインクで、
「ありがとう。
頑張ってみるね。
美穂」と書いてあった。
懐かしい彼女の文字を見つめながら茫然としてしまうと、
まるで彼女の香りのように、
薔薇が匂いたった。
慌てて電話を掛けてみたけど繋がらない。
頑張ってみるって、
どういうことなんだ?
僕はシャワーを浴びて、
髭を剃ってから、
久し振りにスーツに袖を通した。
そして、銀座に向かって、
カルティエに行って、
指輪を買おうとしてたけど、
彼女の指輪のサイズを知らないことに気づいた。
それと、彼女が結婚した時、
サイズの合わない指輪を贈られたっていう話も頭をよぎった。
それで、指輪は諦めて、
ブレスレットを買うことにした。
専用のネジで留めてしまうと外せないデザインのヤツ。
彼女の白い手首に似合うホワイトゴールドに、
ダイヤモンドが一粒、入っているものを選んだ。
機械の刻印ならすぐに出来ると言われて、
今日の日付と、二人のイニシャルを入れてから、
箱にリボンを掛けて貰う。
近くの花屋で、
彼女が好きなイングリッシュローズをブーケにして貰って、
彼女のマンションに向かった。
独りで眠っていることに気づいた。
慌てて起きて、
リビングに行くと、
テーブルに飾られた前日の薔薇の入ったグラスの下に、
ペールブルーの便箋が二つ折りになって置いてあった。
そっと開くと、ブルーブラックのインクで、
「ありがとう。
頑張ってみるね。
美穂」と書いてあった。
懐かしい彼女の文字を見つめながら茫然としてしまうと、
まるで彼女の香りのように、
薔薇が匂いたった。
慌てて電話を掛けてみたけど繋がらない。
頑張ってみるって、
どういうことなんだ?
僕はシャワーを浴びて、
髭を剃ってから、
久し振りにスーツに袖を通した。
そして、銀座に向かって、
カルティエに行って、
指輪を買おうとしてたけど、
彼女の指輪のサイズを知らないことに気づいた。
それと、彼女が結婚した時、
サイズの合わない指輪を贈られたっていう話も頭をよぎった。
それで、指輪は諦めて、
ブレスレットを買うことにした。
専用のネジで留めてしまうと外せないデザインのヤツ。
彼女の白い手首に似合うホワイトゴールドに、
ダイヤモンドが一粒、入っているものを選んだ。
機械の刻印ならすぐに出来ると言われて、
今日の日付と、二人のイニシャルを入れてから、
箱にリボンを掛けて貰う。
近くの花屋で、
彼女が好きなイングリッシュローズをブーケにして貰って、
彼女のマンションに向かった。