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ex-girlfriend
第5章 消えた彼女
部屋に入ると、
「わぁ…」と小さな歓声を上げて、
僕の手を振り解いて奥の窓に行ってしまって窓の外を観て、
少しガッカリした顔で振り返った。
「多分昼間なら遠くに海まで観えるハズなのに、
もう暗くなっちゃってる。
夜景が綺麗になってきてるけど、
明るかったら小林くんに説明出来たのに残念!」
僕も窓際まで行って、
一緒に外を観ながら、
「明日の朝、説明して?
それより、ベッドに行こう」と言うと、
「先にシャワーしないと。
私、現場仕事してたし、
今日は結構汗ばむくらいの陽気だったから。
クリスマスになるのにね?」と笑うので、
「じゃあ、お湯張ってくるよ」と言って、
僕は浴室に行った。
結構広いから二人で入れるな。
よし!!
と小さくガッツポーズをしてから、
タオルで手を拭いて居室に戻った。
彼女はのんびりスーツケースに入れてた服をクローゼットに掛けて、
下着とか細々したモノをチェストに戻していた。
そして、金庫に皮の封筒みたいなカタチのポーチだかバッグみたいなのも入れた。
「暗証番号はね、0911よ」
「えっ?」
「小林くんの誕生日。
そうそう。
SNSの暗証番号も、
それだったの。
イニシャル大文字と生年月日だったの。
なんで忘れちゃってたのかな?
自分のとか、母のとか、息子の誕生日に因んでると思い込んで、
入れてみては弾かれてて…。
ハッと思って、それ入れたら開いたの。
そうだった。
小林くんならいつも私を守ってくれると思って、
それにしたんだったって思い出したの」と言われて、
心がジワジワと温かくなる。
後ろからふんわり抱き締めて、
泣きそうな気持ちを誤魔化そうとしたけど、
やっぱり僕は少し泣いてしまっていた。
「わぁ…」と小さな歓声を上げて、
僕の手を振り解いて奥の窓に行ってしまって窓の外を観て、
少しガッカリした顔で振り返った。
「多分昼間なら遠くに海まで観えるハズなのに、
もう暗くなっちゃってる。
夜景が綺麗になってきてるけど、
明るかったら小林くんに説明出来たのに残念!」
僕も窓際まで行って、
一緒に外を観ながら、
「明日の朝、説明して?
それより、ベッドに行こう」と言うと、
「先にシャワーしないと。
私、現場仕事してたし、
今日は結構汗ばむくらいの陽気だったから。
クリスマスになるのにね?」と笑うので、
「じゃあ、お湯張ってくるよ」と言って、
僕は浴室に行った。
結構広いから二人で入れるな。
よし!!
と小さくガッツポーズをしてから、
タオルで手を拭いて居室に戻った。
彼女はのんびりスーツケースに入れてた服をクローゼットに掛けて、
下着とか細々したモノをチェストに戻していた。
そして、金庫に皮の封筒みたいなカタチのポーチだかバッグみたいなのも入れた。
「暗証番号はね、0911よ」
「えっ?」
「小林くんの誕生日。
そうそう。
SNSの暗証番号も、
それだったの。
イニシャル大文字と生年月日だったの。
なんで忘れちゃってたのかな?
自分のとか、母のとか、息子の誕生日に因んでると思い込んで、
入れてみては弾かれてて…。
ハッと思って、それ入れたら開いたの。
そうだった。
小林くんならいつも私を守ってくれると思って、
それにしたんだったって思い出したの」と言われて、
心がジワジワと温かくなる。
後ろからふんわり抱き締めて、
泣きそうな気持ちを誤魔化そうとしたけど、
やっぱり僕は少し泣いてしまっていた。