この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
嘘つきは恋の始まり
第2章 そ
「好きになるのに理由なんかいらないでしょ?」
「・・・・・」

「チコちゃんさ。間違ってたらごめんね。・・・不倫してる?」
「え?」
「だから、彼と思うように会えないんでしょう?」
「・・・・・」
「不倫なのにキスマーク付けてほかの男を牽制するような男だよ?」

「違う・・・」
桐生さんは「そんな男」じゃない・・・

「でも事実でしょ?」

「俺なら。隠さなくていい恋をさせてあげられるよ?」

私のことをジッと見つめる目が怖くて
自分がとても汚いことをしている大人のようで

ううん。桐生さんにしがみついている子供のようで
野口さんの目を直視できなかった。



「寂しいんだったら、俺んちよってく?」

スマートに誘われたその言葉に

「大丈夫。ありがとう」といい
別れたのは終電ぎりぎりの時間。

寂しさMAXだった金曜日の夜をなんとか過ごしたら
週末は割と平気だった。

買い物して、掃除して。
月曜日にやっと会えると思って
─────油断してた。


営業部の佐藤さん、名刺ができたから取りに来てくれるように誰か内線して。
という声に
「あ。私、営業に用事があるので持っていきます」
と、用事もないのに営業部に行く口実が欲しくて
名刺を持ってエレベーターに乗った。

久しぶりに見れるかもしれない桐生さんにウキウキしていて
営業部の階でエレベーターのドアが開いたのに気づくのが一瞬遅れた。

桐生さん、席にいるといいな。


「チコちゃん?」


目の前の野口さんが私を呼んだ─────



/34ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ