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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第12章 温泉×ゆかたえっち…*

「俺も、ののかが…大好きだ。
可愛い俺の、ののか、可愛い」

「ねぇ、透真…ここじゃなくて…ッ」

ちゅう…ちゅ…
音を立てて唇を吸われる

ジッとその透真の目に
ゼロの距離で見つめられて

「ベッド…に、行きたい…の?」

スルッと指を開放されて
そのまま彼に縋り付いて
自分の方から透真に口付けた

透真が顔の間に指を割り込ませて来て

キスをするのを止められてしまって

「ダメ、ダメだってば、ののか…、
今夜は、俺がののかに、サービスして
尽くし尽くす夜のはずだったじゃない?
そんな、悲しそうな目をして、
俺の事…見ないでよ、ののか」

そう困った様な顔をして
彼が私の顔を見つめて来て

「んっ、透真…、でも…、変なの…今日は」

「まぁ、ここの場所の効果も
多少はあるかも知れないけどさ。
かなり酒も飲んでたからな、
素直になってるだけなんだろうが…。
ちゃんと、望み通りにするから…。
もう少しだけさ、我慢してくれる?」

そのままベットまでまた
お姫様抱っこをされて運ばれると 
ベッドの上に コロンと転がされて

透真は自分の浴衣の帯を解いて
そのまま床に落とすと
バサッと浴衣自体も脱ぎ捨ててしまった

下着一枚だけの姿になると

灯りのない部屋の中で

大きな窓の向こうには欠けた月が浮かんでいて

それを後ろに背負う透真は…

男の人だけど 綺麗だなぁって

そんな事をぼんやりと考えて居て

ギシッと彼がベッドに上がって来て

上から私を見下ろして来ると

「髪、降ろさないとね。
痛くない?後ろ、大丈夫?」

髪を纏めていたゴムを外されて
纏められていた髪が解放される

スルッと彼の指先が
唇に触れて来て
そのまま頬を撫でられる

「ののか、ののかは…綺麗だ。
顔の造りもそうだけどさ…、ツヤツヤの
その髪の毛もさ、…。形のいい小さめな
唇も…、可愛らしい…な。綺麗だ」

「ふ、ぁ、やだぁ…透真ッ
…やぁ、言わない…でッ
そんなっ、んんっ、
褒めなくていいからっ」

「ごめんだけど、諦めてよね?
俺は尽くし尽くすって話だったでしょ?
何、遠慮する事はないって、普段
ののかをさ、褒めてなかった分の、
ツケを纏めて払っただけだってば」

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