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雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第6章 アダルトビデオ……*

喘ぎ声も…キスでかき消されてしまって
部屋に響かせる事も出来ずに
上の口の中も下の口の中も
どっちの口の中も透真で一杯で

「んんっ…、んぐ…んん――ッ!!」

「……ハァ、ののかッ…
ハァ、…俺も…、そろそろ…イキそ…う」

「んはぁああぁんっ、あああぁ、
んあぁ、あああ、ンんンんッ―――ンんッ!」

透真がそう言う時間だけ
ののかの唇を開放して来て
言い終わるとまた口を口で塞がれる


もう…透真で…あっちもこっちも…

私の中が一杯になってるっ…


透真の事しか…感じられ…ない

上も下も彼で満たされて

満たされると感じると

自分の胸の中も…満たされて行くのを感じる


私の中…透真で…いっぱい…だ…って

そう実感した…瞬間に…

気持ちいい…と透真が好き…で

満ち足りた世界に…放り出されてしまって

何だろう…気持ちいい…

ふわふわ…してる… 何これ…


自分が喘いでいる声と
バチュンッバチュンと
腰を打ちつけられてる音と

透真が何かを言ってる声と
どことなく…自分に耳には
入ってるし聞こえてる気がするけど

どこか…現実味が…無くて

どこか…別の世界の事の様に感じる


喘いでいる自分の声も

大きな声が出てるハズなのに

何だろう…耳が…聞こえない…みたい…

変なの……と…そう思いながら

その真っ白の雲の上の様な
ふわふわとした世界に
全身を包まれる心地の良さを感じながら

ののかの意識は…ゆっくりと

その白い世界に包まれて行って居た



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