この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨宮さんちのバレンタインとホワイトデー
第7章 2月14日の話
住みたい田舎ランキングで
近畿エリアで1位に
選ばれた土地でもある
その先は豊岡市になるのだが
豊岡は盆地で夏場は暑く
県内で最高気温を叩き出し
冬場は冬場で積雪が多い地域だ
実は…兵庫県には
伊丹にある伊丹空港と
神戸空港それからこの
但馬空港の3つの空港があるのだ
正式な名称はコウノトリ但馬空港
コウノトリの野生復帰を目指している
コウノトリの郷も…この豊岡にある
赤ちゃんはコウノトリが運んでくる
昔はそんな風にも言って居たけど
コウノトリの方が…人間の手で
赤ちゃんを増やす側になっていて
運んでくる…どころではない話なのだが
そのコウノトリの郷の辺りから
車で更に豊岡市を北へ20分ほどで
城崎温泉の手前の辺りの
玄武洞ミュージアムに到着した
玄武洞ミュージアムは
六角形をした玄武岩をイメージした
特徴的な形の建物をしており
ミュージアムの内部に入ると
巨大な象の骨格標本が出迎えてくれる
「なにこれ?マンモス?」
「いや…透真、マンモスじゃないと思うけど」
山陰海岸では多数の象の足跡があり
この巨大な標本だけでなく
山陰海岸で見つかった
象の歯や骨 足跡の化石を見る事が出来る
「兵庫県に、昔々は
野生の象が居たって事だよな?」
その像の骨格標本以外にも
玄武洞の六角形になった
石の柱を見る事が出来たり
鉱石や化石が沢山展示してあって
世界一のアマゾナイトや
パワーストーン好きならその価値がわかる
インカローズはデンバーで行われる
鉱石や宝石の博覧会での目玉の品として
展示されていたと言う物も
普通に展示されている
その他にもブラックライトで光る石や
石なのに曲げる事が出来る
性質のこんにゃく石など
色々な石が展示されている
玄武洞ミュージアムを後にして
そこから更に移動すると言うので
再び車に乗り込んで更に北を目指す
「そういえばさ、ののか
昼はカニを食べるって
言ってたけどさ何でなの?」
「カニ…個室だし、車で行くなら
食べに行ってもいいかなって」
「どこ行くつもり?」
「え?民宿だよ、建物は古いし
綺麗でもないけど、カニで有名な民宿。
お昼食のプランもあるからさ、ダメ元で
電話したら予約取れたんだけどね。
そこ、貸し切り出来る
温泉もあるから、旅行気分出来るかもね」