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インタビュー
第1章 プロローグ
『素敵な写真、ありがとうございます。息子がすごく感心していました。これからどうぞよろしくお願いします』
そう簡潔に綴られたメールには引越し先の住所が添えられていた。僕はそれから何度かその住所のある街まで出かけることになった。撮影はいつも蓮君も一緒だった。会うたびにふたりと仲良くなり蓮君とも話すことが増えた。そしてふたりと出会ってから早くも半年が過ぎようとしていた。

『突然ですが、結婚します!』
そんなラインを亜紀さんからもらったのは8月の末ころだった。ラインには僕に記念写真と映像を撮って欲しいと綴られていた。それは亜紀さんだけでなく蓮君の希望でもあった。密かに亜紀さんに恋心が芽生えていた僕は結婚と聞いて大きなショックを受けた。しかしあんなに魅力的な亜紀さんを男が放っておく訳がなく、僕は失恋を素直に受け入れた。そして恋心を隠して、亜紀さんに祝福と撮影を快くお受けすることを伝えた。

それまで数回僕は亜紀さんを撮影していた。全て僕が亜紀さんの住む地方都市に向かい撮影し、そのたび僕は亜紀さんに惹かれていた。そして蓮君ともたくさん話をした。蓮君はその街の公立大学で看護師を養成する学科に進んでいた。それはシングルマザーで育ててくれた亜紀さんへの尊敬と感謝の気持ちだった。母と同じ看護師になり堅実で安定した仕事に就き、亜紀さん楽にしてあげたい親孝行からでもあった。そんなふたりの頼みを断る理由はなく、僕は撮影機材を持ち西の街へひとりやってきた。

街から少し離れた空港まで蓮君が赤い軽自動車で迎えにきてくれた。これまで撮影はこちらのお願いなので移動は自力だった。今回は自分たちの希望だからと、僕が恐縮するほどふたりは丁重に迎えてくれた。撮影は翌日でどんな写真撮るのか亜紀さんの結婚相手のことも含め、詳細はその夜に打ち合わせることになっていた。空港からホテルまで運転する蓮君と互いの近況を話していた。


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