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  バガテル第25番イ短調  (エリーゼのために)
第1章 エリーゼのために…
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 そう僕と葵さんの二人は、軽井沢の別荘で二十日間、朝から晩までずうっと一緒にいても…
 飽きなかったし、喧嘩もしなかったし、苛つ事なんかもしなかったんだ。

 いや、そんな不惑は全くあり得なかったんだ…

 だから、寂しい…
 それは本当に、ホントの本音であった。

「だけど…そんな事情だもんね、仕方ないわ」



「は、はい」

「逆に駿はさぁ、三日間も女の子に成れないから辛いんじゃないの?」

 実は、それは本当だった…
 昨年のクリスマス以来、女の子にならない日は数えても五日くらいしかないくらいだったんだ。

「は、はい…そうかもです」

 特に軽井沢の二十日間を完全に朝から晩まで女の子として自然に過ごしてきてしまっていたし…

 既に、僕の心の中ではこの女の子としての想いや、人格が確立されてしまっていて、中学校や自宅で男の子として振る舞う…

 そう、もう女の子が自然であり、男の子としては振る舞わないといけないくらいに…

 おちんちんのある女の子として完全に確立されてしまい、心にも染み込んでしまっていたんだ。

「早く帰ってきてね…」

 三日間、いや、実際は四日間も朝から男の子として振る舞わなくてはならない、しかも親と一緒…
 親戚、従兄弟達と一緒…
 それは実際に辛かった。

 だが、この空白の三日間、いや、三泊四日のこの時間…

 葵さんには…

 僕の知り得ないナニかがあった、いや、起きたみたいなんだ…





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