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第1章 エリーゼのために…

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「ねぇ、触りたい？…」

　舞香ちゃんの目が…

　濡れてきた様に見える…

「え？…」

「さ、触っても…いいよ…」

　そんな舞香ちゃんの言葉は…

　その艶やかな目は…

　僕の心の中に大きく空いてしまった葵さんの喪失感を、瞬く間に埋めてきた。

　いや、心に染み込んできたんだ…

　そして…

『ノーマルな、女の子との恋愛をして欲しいの…』
　そんな葵さんの手紙に書いてあった言葉が僕の脳裏に浮かび、巡ってきた。

　ああ、葵さん…

　いいのかなぁ？…

　僕は、僕は…

　この舞香ちゃんを…

　この舞香ちゃんを好きになってもいいのかなぁ？…

　僕はこの舞香ちゃんの目と、キラキラした艶やかなストッキング脚から目が離せなくなってしまっていた…

　そしてドキドキと高鳴り…

　ズキズキと昂ぶってきていた。


「駿くんが好きなら触ってもいいよ…
　
　ううん、触って欲しい…」

　舞香ちゃんは濡れた瞳でそう囁き、その美しく、キラキラと艶やかなストッキング脚を僕の目の前へと伸ばしてくる。
　
「あ…う、うん…」

　ああ、葵さん…

　僕は…

　僕は…

　この舞香ちゃんのキレイなストッキング脚が…

　舞香ちゃんが…
　
　す、好きに…

　だって…

　ずうっと僕を見てきてくれていたんだって…

　それって…

　それって、まるで葵さんと同じだから…

「さぁ、駿くん…」
　逡巡している僕の目の前に、この魅惑的な舞香ちゃんのストッキング脚が伸びてきた。

「あ、ああっ、ま、舞香ちゃん…」

　僕は…

　僕の手が…

　無意識に、いや、そんな心の衝動、渇望の命ずるままに…

　伸びて、脚首をグッと掴み…

「あんっ、し、駿くんっ」

「ま、舞香ちゃんっ」

　僕はその彼女の美しく、キレイなストッキング脚に…

　頬ずりをしてしまったんだ…

　その舞香ちゃんの魅惑に…

　寂しい心を押さえ切れなくなってしまった…