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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第8章 女久美 54歳

背中に回された手に力がこもり
グッと抱き締められる。
「はあぁぁ~ん」たまらずに悶えて甘い声を出してしまいました。
こんな甘くて切ない声を出すのは何年ぶりかしら…
四十路に差し掛かり、子作りをあきらめた私たち夫婦は互いに体を求める事もなくなり
近所では仲の良い夫婦と噂されながらも
まるっきり体の結び付きのないセックスレスになっていたんです。
女の喜びが息子のような、いいえ、孫と言っても差し支えのない男の子によって女を思い出させてくれる。
背中をサワサワと撫でていた手が、
わき腹をすり抜けて私の胸へとやってくる。
胸を鷲掴みされる姿を壁一面に貼られた鏡で
自分の容姿を見てみる。
恥ずかしさいっぱいで、いやらしかった。
胸を揉まれながら、もう片方の手が股間にきて、
モゾモゾされると感じてきて、
久しぶりにアソコが濡れはじめたのを感じました。
体に火が付いたみたいで、急に全身熱くなり、
ますます濡れていやらしい音が聞こえきそうでした。

