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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第14章 裕美 30歳
彼、井坂くんが言うには
同じクラスの真山日奈子という女子生徒が
塾の帰りに、いきなり誰かに抱き締められて胸を揉まれたそうです。
顔は見てないけどうちの制服を着ていて
背格好が井坂くんに似ていたと彼女は言っているそうです。
「俺がやったという証拠もないのに穂積の野郎、
俺だと決めつけて生活指導室で罵倒してきたから逃げ出して来たんだ」
「本当に君はやっていないのね?」
「ああ、本当さ。確かに俺は真山が好きで
けっこう付きまとったりしてたけど
痴漢なんかしないさ
そりゃあ、健全な男子だから女の尻を撫でたり
おっぱいを揉みたいとは思うけど
痴漢みたいな卑劣な真似はしないさ」
「わかったわ、信じてあげる
だから今日は裏門からこっそりとお帰りなさい」
面倒事は沢山だと
私は彼を帰そうとしました。
「先生…お腹に赤ちゃんがいるんだね?」
井坂くんは帰り支度をしかけたが
私のお腹に気づいて興味津々で聞いてきた。
「ええ、今はもう安定期に入ったわ」
「赤ちゃんが出来たってことは…
ヤルことをやったってことだよね?」
彼の言葉が上ずっていることに気づいた。
「ねえ先生…セックスってやっぱり気持ちいいものですか?」
妊娠してから胸が張って巨乳と呼ばれる部類になった私の胸を好奇心いっぱいの眼差しで凝視してきました。