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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第17章 咲恵 37歳
それから、私が夜勤の時は必ずと言っていいほど
お口で抜いてあげました。
でも、若い性衝動はフェラチオだけじゃ物足りなくなってきたみたい。
それは、ある日の夜勤交替のために申し送り事項を伝えている時でした。
一人の若いナースが603号室の男の子に痴漢されたと騒ぎ始めたんです。
「酷いと思いません?
血圧を計ろうと前屈みになった途端、
あの子ったら私のおっぱいを揉み揉みし始めたのよ!」
男にこんな悪戯をされるのに慣れていないようで
彼女は顔を真っ赤にして、あの子の親に言いつけてやると喚いた。
「きっと、あなたが魅力的だからムラムラしちゃったのよ
今度から私があの子の担当になってあげるわ
こんなおばさんならあの子だって興奮しないでしょうしね」
「本当ですか?助かるわぁ~
私、もうあの子の顔を見るのも嫌なのよ」
本当にもう!
あれほど他のナースに手を出しちゃダメと言っておいたのに…
ちゃんと言い聞かせなきゃ…
そして、その夜もまた306号室からのナースコールが鳴りました。
「ちょっと咜りつけて来ますね」
私は怒っているのよと、
怖い顔をしてナースステーションを飛び出しました。
でも、そんなポーズも彼の病室に近づいてゆくと
どうしようもないほど淫らな顔つきに変わっていくのを私は自分自身でわかっていました。