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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第22章 遥 26歳
雨音が激しくなってきて
窓ガラスをびしゃびしゃと雨粒が打ち付けてきます。
「ねえ…いつからなの?」
私は単刀直入に執事に夫とデキていることを知っているのよと詰問しました。
「な…何のことでございましょうか…」
少し狼狽しながらも
二人の関係を他言してはいけないと夫に言いつけられているのでしょう。
執事の男はシラを切ろうとしました。
「私、聴いちゃったのよ…
あなたと夫の甘い営みの声を…」
嘘じゃないわ、
その時の音声を録音してあるのよと
私はスマホを彼の前にかざしてやりました。
もちろん、それはウソです。
でも、効果てきめんでした。
執事の男はうなだれて
覚悟を決めたようにポツリポツリと話し始めました。
「旦那様との関係は…
私がここに奉公に来たその夜からずっと続いております」
彼は執事と言ってもまだ若く
私とほぼ同年代でした。
彼は高校を卒業後、夫の会社に就職したのですが
すぐさま夫の目にとまり、
住み込みとして屋敷に執事として迎え入れられたそうです。
夫に体を求められたのはその夜からだそうです。
背中を流してくれと風呂に連れ込まれて
そのまま勃起したペニスを咥えさせられたと言うことです。
当時を思い出したのか
執事の彼は目に涙をためながら話していました。