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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第22章 遥 26歳
「お慕いしております!奥さま!!」
突然起き上がると、
丁寧な口調で告白して、彼は私に口づけた。
抱き締められて背中に回された手に力がはいるのを感じた。
重ねた唇はすぐお互いににむさぼりあった。
舌が絡み合う卑猥な音が寝室に響き渡る。
「執事さん…あの…」
ベッドに押し倒されたところで、
私は彼を見上げながらこんなことを命じていいものかどうか迷っていた。
「どうなさいました?」
「私…あの…こういう男女の営みが、
ホントに久しぶりで…あなたを満足させれるか…
ちょっと不安なの」
執事の体がスッと離れて行く。
「ごめんなさい。
ちゃんと言っておかないと、
貴方に不愉快な思いをさせてしまうかもしれないと思って…幻滅した?」
「いいえ。話してくださってありがとうございます」
大きな手が頬を包むようにして撫でた。
「お任せください、奥様」
「…名前で呼んで頂戴」
「分かりました、遥さま。では、私も名前で呼び捨てにくださいませ」
執事は浩三という名前なのだと教えてくれた。
「わかったわ…浩三、私を逝かせて…
久々に女としての悦びを与えなさい」
「かしこまりました、遥さま。
では、失礼致します」
もう一度、舌をねっちょりと絡み合わせるような熱いキスを交わす。
そして、浩三は私のスカートをたくし上げると、
パンストと下着を一気に下ろした。