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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第23章 康子 48歳
「あれ以来、僕はあなたを女として意識してしまって…どうしても母さんと呼べないんだ!」
「ごめんなさい!本当にごめんなさいね」
私はベッドに座り込んでいる良一くんの隣に座って、優しく肩を抱いて上げました。
出産経験のない私でしたが、
これが母性本能と言うべきものでしょうか…
でも、母性で私が良一くんを抱きしめたのに対して
彼は男として目覚めてしまったんです。
「好きだ!康子さん!大好きなんだ!!」
やはり夫の血を引いているからでしょうか
女性の好みも同じようです。
「ダメ…ね、私たちは親子だから…
ね、こんなことはしてはいけないの」
拒みましたが、良一くんはやはり男なんです
力強く私をベッドに倒しこみました。
「親子と言ったってアンタとは全然血が繋がってないんだよ?
セックスをしたって罪になんかなんないよ」
ガシッと良一くんは私の唇にキスをしたけど
思いっきり顔を被せて来たので
前歯と前歯がぶつかって鈍い音をたてました。
『下手くそだわ…』
でも、その手際の悪さが青春そのものの気がして
私は体の力を抜いて挿入以外なら許して上げようとしていたんです。
「康子さん!康子さん!」良一くんはうわ言のように私の名前を連呼しながら私ににキスを繰り返しました。