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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第24章 早苗 33歳
夫とは体の相性もいいし、
贅沢できるだけの生活費を家に入れてくれるので
申し分ないのだけれど、
結婚して五年も経つと夜の営みが減ってきたので
私の体はそれだけが不満でした。
私の体は常に誰かに抱かれていないと満足出来ないのです。
世間では私のような女をヤリまんと呼ぶのかもしれません。
でも、その言い方はあまり好きじゃない。
淫乱と呼ばれる方が私には似合っていると思います。
夫との性交が減ってきたので
当然のように私は他の男を求めてしまいます。
心が寂しいんじゃなく、体が寂しかったんです。
抱いてくれるのならどんな男でもかまわなかった。
ただ、セックスが下手な男とはベッドを共にしたくありませんでした。
その点、今の男は申し分ありませんでした。
アレの太さも長さも私にフィットしましたし、
何よりもちゃんと逝かせてくれるので満足です。
ただ…やはり所帯持ちの男なので
会うことに制約があり
ヤリたい時に即行で会ってもらうというわけにはいかないことだけが不満といえば不満でした。
そんな性を謳歌している私に
ある日、一人の男が近づいてきました。
その日も彼とセックスをして
彼と時間差でホテルを出たときの事です。
ホテルの近くに停車していた車のドアが開いて
降り立った男がツカツカと私に並んで歩きだしました。