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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第3章 史絵 34歳
「ねえ、チューしよ」
私は彼の首に腕を回して
グッと引き寄せる。
「ホントにもう…酒ぐせが悪い女だ
でも、こうなるのが俺で良かったよ」
「どして?」
「俺は口が固いからさ
この事は誰にも言わずに秘密にしておいてやるよ」
「固いのは口だけ?
当然、こっちも固いんでしょ?」
私は大胆にも山下さんの股間に手を伸ばした。
『あら?意外とちっちゃいんだ…』
たぶん、うちの旦那よりも一回りほど小さなシンボル…
もしかしたら包茎かも…
私は包茎男とヤルのは初めてだったから
少しウキウキしてきました。
「キスがお望みなら、いくらでもしてやるさ」
「んうぅ…」
彼は求められた唇を離すことなく、
そのまま口づけを深く続けてくる。
甘いアルコールの独特な匂いが香るが
もう気にしない。
されるがまに熱い舌を絡めて、歯をなぞって…
ムフー、ムフーっと互いの鼻息が
それぞれの鼻腔を刺激する。
酒を飲むと性欲がどうのというのは
あながち間違いでもないらしい。
ほんと、こんな風に酔わせて
思いがけずセックスをすることができて
私は夢心地でした。