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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第26章 和美 39歳
「そうよ…治療よ…
あなたのインポを治すお手伝いだから…
守秘義務だもの…誰にも言わないわ…」
だから、あなたも誰にも言わないでね…
彼の顔が近づいてきた時、
私は静かに目を瞑って彼の唇を受け入れました。
上手なキス…
奥さんが羨ましい…
こんなふうにいつでも彼の唇を求める事が出来るんですもの…
「ん?震えていますか?」
「だって…人妻なのにこんなふうに夫以外の男性と…ひとつになろうとしているんですもの…」
ひとつになる…
自分の言葉に体がカァーっと熱くなるのを感じました。
「ダメだ…
アレがピクリともしないよ…
綺麗な奥さんにキスをしているのだから
以前までの僕ならば下半身が疼いてきたはずなのに…」
彼はカウンターパンチを食らったかのように
私から離れるとベッドにダウンするように大の字に寝転びました。
「弓長さん、立って…脱がせてあげる…」
ナイチンゲール現象というのでしょうか、
しょんぼりする彼を見て何とかしてあげたいと自然に思ってしまいました。