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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第26章 和美 39歳
彼の舌が口いっぱいに広がる。
弓長さんの舌の動きは熱く
長い舌で私の口の隅々を味わってくれた。
夫のおざなりの形式ばかりのキスとは違って
恋人のような…大恋愛しているカップルのような
とても熱いキス…
私の心が満たされてゆく。
唇を離れた熱い舌はそのまま、私の首を這ってゆきます。
ゆっくり、ゆっくり。
「…んっ」
弓長さんは舌を離し、
私の目をじっと見つめながら、
男らしい大きな手のひらで乳房を覆う。
もう片方の手で、太ももをゆっくり、
舐めるように撫で上げはじめる。
「ぉ…ぁん」
快感に思わずのけぞった私の顎を、
弓長さんは優しく引き戻してくれる。
「…見せて。奥さんの気持ちよくなっている顔、
ちゃんと僕に見せて…」
「ゃん…あっ…」
弓長さんの太く長い指がゆっくりと入ってきた。
「奥さん…もう、こんなに…」
弓長さんは私の股間を弄りながら笑っている。
愉悦に浸っているのではありません。
私の体を弄りながらもピクリともしない自分の分身の事を嘲笑っているのです。
「奥さんがこんなに濡らしてくれているのに…
肝心の僕は…」
ほら、こんなに情けないんだ。
そう言って彼は私に萎れているペニスを握らせる。
「…いぁん…ほしい…の」
なるべく淫らに…
なるべく甘えるように…
なるべく男がそそるように…
私は娼婦のように艶かしい声をあげて
手にしたぐにゅぐにゅのナマコのようなペニスを揉む。
ムニュムニュ…
ペニスだけでなく玉たまも指先で軽く撫でて刺激を与えてあげた。