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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第27章 小雪 41歳
自分の胸元を見て
私自身も驚いてしまいました。
私、いつもはインナーカップ付きのキャミソールなんですけど、この日の朝は、ついうっかりインナーカップなしの普通のキャソールを身につけていたんです。
インナーカップに慣れている私は
当然の事ながらブラジャーなどしていません。
だから乳房は艶かしく揺れるし
乳首だってくっきりとシルエットを映し出していました。
そこへ汗をかいてしまっていたので
キャミソールが汗でベッタリと張り付いて
乳首が透けて見えている感じだったんです。
「す、すいません…失礼します」
慌てて胸を押さえるのも変だし
かといって、いつまでもここで立ち話をする必要もないので、急いでその場から離れようとしました。
「あっ、待って!」
山上さんのご主人も急いで私の後を追いかけてきました。
「ここのエレベーター、動きが遅いから
乗り遅れるとかなり待たされるんですよね」
エレベーターのドアがしまる寸前に飛び込んだ彼は、ハアハアと荒い呼吸をしながら私の隣に寄り添うように立った。
私は、なるべく乳首を見られないように
体を横向けて彼の視線から逃げました。
「いつもそんなセクシーな服装なんですか?」
スルーしてくれればいいのに
山上さんったらズケズケとそんなことを聞いてくるんです。