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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第30章 紗希 37歳
もっと寝ていてもいいのに
そう言うと「朝からしゃぶられて寝てられるかよ!」と夫は無理やり起こされてご機嫌斜めでした。
そして定刻になると
眠そうな目を擦りながら夫は出勤した。
さあ、私も急いで用意しなきゃ
専業主婦なので出勤するわけではありません
満員電車に揺られて殿方のいろんな体臭を嗅ぐのが趣味の一つです。
体のラインにフィットするニットを選び
スカートも丈の短いものを履くと
メイクもバッチリと決めて
いそいそと駅に向かいました。
都心へ向かう電車は今朝も超満員です。
人の波に飲み込まれるように
私は男性に囲まれてハーレム状態です。
目の前の男性は体躯もガッシリしていて
私をムラムラさせてしまいます。
その人はスーツ姿でもなく
少しラフな格好をしていましたが
かえってそれがそそられます。
電車の揺れに合わせて
偶然を装って私はその男の股間にタッチします。
『あら、おっきい…』
平常時でこの大きさなら
勃起したらとんでもない大きさになることを想像して私は股間を濡らしてしまいます。
手の甲で偶然を装ってタッチするだけでは物足りなくなります。
私は手のひらを向けてちょっとずつ大胆に男のシルエットを楽しみ始めました。