この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第30章 紗希 37歳
「コホン」
彼がわざとらしく咳をします。
まるで私の行為を咎めるかのように…
でも、ムラムラMAXの私の手は止められない。
やがて上向きに収納されている彼のモノを
ズボンの上からしっかりと握ってしまいます。
心なしか、彼がグッと体を私に密着させてきました。
まるで周りの乗客からの視界を遮ってくれたように…
こうなると私も大胆に彼を責めたてます。
シルエットを握る手に力を込めると
ソレはムクムクと立派に育ってきました。
固くなってくれると、もっともっと触りやすくなります。
しっかりと握りしめてズボンの上から上下にシコシコしてあげました。
彼はますます私に寄りかかってきて
ハアハアと荒い息を私のうなじに吹き掛けてきました。
『感じてる?ねえ、感じてるの?
私、シコシコ上手でしょ?』
今すぐにでも彼のイチモツを引っ張り出して
お口に咥えたくなります。
そんな時でした。
彼の手が不意に彼の股間を握る私の手首を掴んで来たんです。
『えっ?』
私は驚いて彼の顔を見つめました。
メガネをかけている彼の目はとても冷酷に私を睨んでいたんです。
駅に電車が停車すると有無を言わせずに
彼は私の手を握ったまま下車させられました。
「離してください!騒ぎ立てますよ」
今なら男に付きまとわれる女という構図が成り立ちます。
「騒いでどうします?
警察でも呼びますか?
生憎と僕がその警察なんですけどね」
彼は胸のポケットから警官である証明の身分証を取り出して私に見せた。