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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第4章 千夏 22歳
「いやぁ~、さすが日本が世界に誇る新幹線だよなぁ」
電車マニアの雅之は
「恥」という文字を知らないかのように
車内のあちらこちらをスマホカメラで撮りまくっている。
「もう!ハネムーンなんだから
電車なんか撮らないで私を撮ってよ!!」
「おっ?なんだぁ?新幹線にヤキモチか?
心配すんな、今夜はお前のヌードをメモリーカード一杯に撮ってやるからさ」
「もう!変態なんだから!」
私たちは高校の同級生で
私からバレンタインデーの時に告白して
それからお付き合いが始まって
途中、ケンカもしたけれど
こうしてようやく入籍を迎えることができた。
『今夜は本当に私のヌードを撮るつもりかしら?』
考えただけでドキドキしてきちゃいました。
今夜は初夜ということになるんだけど
高校在学中に彼の部屋でバージンを捧げてから
今日に至るまで
もう嫌というほどセックスをしてきたので
初めて彼に抱かれるという緊張感もなければ
初々しさもないけれど
ちゃんと入籍したことで初めて中だしを許されるということだけが楽しみでした。