この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第4章 千夏 22歳
目的の温泉地に到着すると
まずはひと風呂浴びて汗を流そうと夫が言い出した。
古風な旅館でしたが
源泉かけ流しという触れ込みに嘘偽りはなく
お肌がツルツルになったのには驚きました。
いつもと違うお肌の滑りに
きっと夫は大満足して熱い一夜になりそうだと
私はひそかにドキドキしていました。
夕食もすごく豪華で
夫はお調子者なのでお給仕の仲居さんの勧められるままに、地酒をグイグイと飲み干した。
口当たりの良いお酒でしたが
かといってアルコール度数はそれなりにあるので
夜は私のヌードを撮りまくると言っておきながら
夫は酔いつぶれて高いびきをかいていました。
『なによ!放ったらかしってどういうことよ!』
完全に酔いつぶれているものだから
叩いても揺すっても目を覚ましてくれません。
仕方なく私はお気に入りとなった温泉に
ゆっくりと浸かろうと思いました。
こんなにも素敵な温泉なのに
意外と入浴している人がいなくて
まるで私の貸し切り風呂でした。