この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第34章 姫華 66歳

マイカーで会場まで行ければいいのですけれど
あいにくと私は免許を持っていませんし
私の足として送り迎えをしてくれた夫は熟考の末、
先月に免許証を返納してしまったんです。
だから施設までは電車で通います。

華やかな衣装を着ているものですから
周りの乗客は何事かとジロジロ見ますけれど気にしません。

介護施設に辿り着くと
職員の方が笑顔で出迎えてくれました。
こんなに喜んでくれるのですから
道中でジロジロ見られることなんか何でもありませんでした。

「本日はよろしくお願いします
なにせ、施設の利用者はかなりの高齢なので
出来れば超懐メロでお願いしたいのですが…」

「ええ、大丈夫です
レパートリーはめちゃくちゃありますから」

施設で用意してくれたカラオケ音源CDを確認して
これならすべて歌えますと答えると「楽しい歌会になりそうです」と職員は喜んでくれました。

歌い始めると施設の利用者さんも手拍子したりノリノリで「あの歌を歌って欲しい」とかリクエストも頂いたりして、その日は時間一杯まで歌わせていただきました。

さて、ステージを終えて帰ろうとしたら
突然の夕立です
「困ったわ、傘を持ってこなかったもの…」
弱り果てていると施設の若い男の子が、
「僕、この時間で仕事が終わりなんです
よければ送っていきますよ」と送迎を申し出てくれました。

/541ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ