この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第4章 千夏 22歳
広い露天風呂…
見上げれば満天の星…
あまりにも開放的なので
私ったら、ついつい温泉で平泳ぎなんかしちゃったりして…
誰かが入浴していたらこんなこと出来ないので
やんちゃ娘のようにはしゃいじゃいました。
ガラガラ…
誰かが更衣室のドアから
浴室の方へやって来ます。
残念ですが
はしゃげるのもここまでのようです
「平泳ぎ、お上手なんですね」
やだ!見られていた?
というか…
その声は男性!!
えっ?えっ?
女湯に男性が乱入!?
「こ、こちらは女湯なんですけど!!」
あまりの怖さに声が震えてしまいます。
「あ、もしかして…お嬢さんはこちらの温泉は初めて?」
こちらが怒声をあげているのに
その男の人は何事もないように
肩までのんびりと温泉に浸かっています。
『ひゃあ~!知らない男の人と温泉だなんて…!』
ゆっくりと…出来るだけゆっくりと
私は男性と距離をとり始めました。
「お嬢さんは、ここが初めてみたいだから教えてあげよう。
この温泉はね夜の10時になると男湯の方は清掃時間になって使えなくなるんだよ。
そのかわり、女湯が混浴になるって訳だ」
温泉を両手ですくって
顔を気持ちよく洗いながら
その男の人は混浴になることを教えてくれた。