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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第35章 日菜子 27歳

「ちょ、ちょっとぉ…
いやよ汚ならしいわね」

右手の親指から始まったその行為は、
人差し指、中指、薬指…
そして小指へと続き、
その頃には私も小説の内容と同じく息が上がってしまっていた。

「ねえ…な、な…なん…で…舐めるの?…」

「いや…ここに書かれている文章そのままに実行したまでだけど…
こんな風に表現するってことは
実際にして欲しいのかなあ…って思ったから」

「ち、ちがっ…」

慌てて否定しようとしたら
夫は私の小指をカリッと音がするほど
強く噛みついてきた。
その痛みとも快感ともいうべき衝撃に思わず身体が跳ね上がる。

「…こら日菜子、動いちゃ駄目だよ」

無邪気にくすくすと笑う様は、
とても愛おしいはずなのに、
こんな笑い方をしている時の夫は悪戯っ子といっても過言ではありませんでした。

「ぃやん…あの…まだ、その、ね…
晩ご飯の準備しなきゃ、途中だから…」

そうやって何とか夫の悪戯から逃げようとしても
太ももを撫で回す手はどこにも行かせてもらえない雰囲気がありました。

その手は淫靡さを兼ね備えていて
思わず私にその先の事を期待させてくれる。

そしてそれは夫も気が付いている事のようで、
「もうちょっと、もうちょっとだけね」と
軽く流された。

「それじゃあ次は…これを読もうかなぁ」

画面が目次のページを表示していた。
カーソルが画面を走り、「次はこれっ…」と
夫の興味のありそうな内容を確認した。

「ひゃっ!」

首筋に軽く噛み付かれ思わず声を上げてしまう。

夫が選んだ次のお話は、少しだけSMチックな陵辱モノでした。
甘い痛みに身体を震わせると
舌先でちろちろと舐められて、
本当にわたしの書いた話の通りに行動する夫に怖さを感じた。

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