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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第35章 日菜子 27歳
右手はがっしりと私が逃げないように抱きすくめ、
左手で服の上から胸を揉んでくる。
そんなことをされるとイヤでも興奮させられてしまい、だんだんと息が上がってきちゃいます。
自分が書いた話と同じ様な事をされるなんて
夢にも思いませんでした。
「空想で書くから表現が甘くなるんだよ
実際にされてみて初めてリアリティーのある言葉になっていくんだよ」
読まれるだけでも恥ずかしいのに
私の書いたお話どおりに陵辱してくるなんて…
「次は、そうだな…ここから読んでごらん」
「よ…読む!?」
「朗読してごらんよ、声に出すと文章のおかしなところがわかるってもんだよ」
私のおっぱいをいじくりながら
ディスプレイを指差し夫はそういった。
口調は優しいのに、
その言葉は何がなんでも読みなさいと命令しているに等しかった。
「ぃやんっ…出来ない…っ」
「どうして?」
「どうしてって…」
読まれるだけでも恥ずかしいのに
それを自ら声に出して朗読だなんて…
そんな恥ずかしい事出来る訳がないと
私はモニターから顔を背けて拒む姿勢を取りましたた。
「ね、ほら頑張って?日菜子のために言ってるんだよ?声に出して読めば…」
その表現が本当に気持ちいいのかどうか
身をもって体験させてやるよ
そんな事を耳元で囁かれてしまって、
私は夫の言うように従うしかありませんでした、