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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第4章 千夏 22歳
「すごいでしょ
かなり鍛えているんですよ
興味があるんなら触ってみますか?」
男は立ち上がって私の所へ近づいてきます。
股間のタオルはペニスに引っ掻けたように
ゆらゆらと揺らめいている。
声を出して誰かに助けを求めたいのに
あまりの怖さに声も出ない…
やがて男は私の真ん前にまで歩みを進めてきた。
私の鼻先にタオルに隠された男性自身が突きつけられる。
「さあ、とくとご覧あれ!」
そう言うと男はまるで手品を見せるかのように
勢いよくタオルをパッと取り除いた。
タオルの重みがなくなったペニスは
さらに激しく屹立してシックスパックの腹をペタペタと打ち鳴らしている。
「す、すごいわ…」
ほとんど私の鼻に触れようかというところまで近づけているので、仄かに男の匂いがツンと鼻についた。
「ほら、味わってみませんか?」
彼が腰を前に押し出したものだから
いやが上にも私の唇はペニスの先っぽにキスをしてしまった。