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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第42章 芽衣子 37歳
「もうやだぁ~
あなたまで酔ってしまったの?」
「ああ、酔っているさ
だから本音で行動してしまうのさ
どうだい、酔いどれ亭主なんて放っておいて
俺とアバンチュールを楽しまないかい?」
肩を抱く手に力が入って
ぐいっと引き寄せられて私は彼の胸に抱きしめられてしまう。
「本気なの?」
冗談も休み休みにしてねと
かわそうとした私の唇が彼によって塞がれる。
『やだ!何してんのよ!』
夫と結婚してから
始めての夫以外の男とのキス…
きっと酔った上での冗談よね?
彼に対してずっと一緒に遊んできたから
恋愛感情などはなく、あるのは友情だけだと思っていた。
しかし、彼は私に対してそれ以上の感情…つまり恋愛対象者として、女として私に恋慕を抱いていたようです。
「ずっと好きでした。
あいつにあなたを紹介された時からずっと…」
そう言って私を見つめながら
もう一度キスをしてきました。
今度は唇が開いて舌を出してきて
私の唇を舐めまくる…
私ったら告白されてドキドキしてしまったものだから、私からも口を開いて彼の舌を優しく受け入れました。
戸惑い気味にゆっくりと彼の舌が私の口の中を犯してきます。
最近は夫からのキスは本当にセックスをする上での仕方なしというキスばかりでしたので
こんなに情熱的なキスをされると私だって女ですから疼いてしまいます。