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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第42章 芽衣子 37歳
ぎゅう…力強く抱きしめられた。
なぜだろう…彼に抱きしめられて私はすっかり安心してしまいました。
この世界が自分のためだけにあるような気持ちになる。
そっと私の体から身を離すと、私をじっと見つめながら
「君の理性を粉々に打ち砕いてあげるよ…」
そう言って彼は私たちの隣に張った自分のテントの中に私を引きずり込んだ。
焚き火の炎が燃えつきようとして
とても儚い炎となっていた。
その儚い灯火はテントの布地を通してテント内を幻想的な雰囲気を作っていました。
「さあ、脱ぎなさい。そして僕に全てを見せてごらん」
私を脱がせようとはせずに
あくまでも私の意思で脱衣させようとしていました。
恥ずかしいので、彼に背中を向け、
淡々と衣服を脱いで行く。
「おいおい、色気のない脱ぎ方だな…」
いつの間にか、彼の手のひらは
私の胸を覆い隠すように乳房に添えられていました。
「…んんっ」
ゆっくり、ゆっくり、
手のひらが胸の上をすべる。
「ほら、手が止まっているよ
ちゃんと脱いでごらん」
「脱がせてくれないわけ?
自分で脱ぐのって恥ずかしいわ
恥辱プレイのつもり?」
「恥辱?難しい言葉を知ってるんだな…
ほら、早く脱ぎなよ」
じっと見つめる彼の前で、脱いでゆく。
それだけで私はすでに、
股間がじゅん、と熱くなっていました。