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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第47章 菜月 32歳
それから四人でカフェで昔話に花を咲かせました。
話の流れで、また四人で旅行に行こうという事になりました。
長らく音信不通だったので
友好を確かめ合うためにも
それは良いことだと思ったので
旅行の計画はトントン拍子に進んだ。
そして一泊二日の温泉旅行に私たちはやって来たのです。
「おいおい、もっと良い部屋があったんじゃないのか?」
夫ったら
部屋に足を踏み入れるなり不満たらたらです。
「昔を思い出して、わざと狭い部屋にしたんだよ、あの時は布団を重ねるようにしてざこ寝したじゃないか」
「まあ…あの時は貧乏学生だったからな
でも、今はそれなりに稼いでいるんだからさあ
何て言うか露天風呂付きの部屋とかさあ」
「あなた、いいじゃないの、私は当時と同じようにみんなでざこ寝がいいわ」
昔にタイムスリップしたみたいで
私はワクワクしていました。