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女の性癖、男の嗜好…(短編集)
第7章 美咲 36歳
メリハリの効いたボディに
ペラペラの小悪魔衣装…
おまけに乳房も陰毛も露出していて
薄手の生地はそんな私のボディを夫に見せつけていた。
「やっぱり小悪魔ちゃんは可愛いなぁ」
「ふふ、変態さん、ありがとうございますぅ」
普段は出さない、ふにゃっとした少し高めの作り声で甘えるように返事をしてあげた。
もちろん、可愛いと言われて嬉しくないはずもなく
だんだんと気分が高揚してきちゃいます。
私であって私ではない別人格で
気分が舞い上がってしまう。
…チラ見せくらいで、
こんなにもちやほやされちゃうなんて…
喜ぶ夫の顔を見て
コスプレをしてあげて良かったと思いました。
しかし、撮影を続ける夫は段々とエスカレートしてきて、プロのカメラマンばりに
グラビアアイドルみたいなポーズを要求してくる。
不思議と何枚も撮られているうちに、
抵抗がなくなってきて、身も心も『小悪魔ちゃん』になりきってゆきます。
「じゃあ、今回の撮影テーマは
『小悪魔を捕まえた』で行きたいと思います」
「え?え??」
状況が呑み込めていない私をよそに、
夫は、再びビジネスバッグからジャラ…という音を立てて手錠を手にしていた。
夫の手によって、
私の両手に重たい鉄の手錠がはめられた。