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第34章 仕上げ

コツ、コツ、コツ、コツ…

『愛莉といったね。
頭を上げて私を見なさい』


パンっパン！


『よしよし。
白い肌だから赤くなると映えるのう。
頬は綺麗な紅葉のようだが、額の赤さは愛莉の気持ちが伝わってくるようだ。

私は、愛莉を雌とも豚とも言わない。
愛莉は私を仁科と呼びなさい。
発言も制限しない。
ただし、拒否の発言、仕草許さない。


さて、立ちなさい』


仁科様の顔が変わった瞬間でした。



『どれ、縛りながら話そうか。

愛莉のこの半年の事は聞いたよ。
とても優秀だったそうだね。
作法もしっかりできていたし、着付けも完璧だ。
料理も美味しい物ばかりだった。
こんな女性が姓奴隷だなんて、勿体ないと思うよ。


だが、我々にとってはそんな女性を虐めて乱す事ほど楽しいことはない。

愛莉、先に言っておくが私は容赦ないからな。
体には傷痕が残るだろう。

拒否権はないがわかったかい？』

「仁科様、私は皆様に身をお任せしていますので、何が起きても構いません」

『そうか、そうか。
愛莉の覚悟は固いようだ。
それに答えようか、私も本気を出そう』
パシッ！