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第35章 新生活

「ごちそうさま。

やっぱり愛莉の和食は最高だな。
そしてこのぬか漬けは絶品だ。


この際、食事当番は美智琉と愛莉だけにしたらいいと思うんだが…」

『俺も同感！
愛琉の飯はいまいちなんだよな…』

『それでもいいですが、それではいつまでたっても愛琉は成長出来ませんよ？』

『……それは困る…
また冴子姉さんの所に預けようか…』
『…っつ！』


ご主人様の足元に正座する私達。
ご主人様達の会話の途中、愛琉さんの怯えるような声が聞こえました。

『愛琉、お前ほんとに冴子姉さんが苦手だよな！
よし、わかった！
今夜の夕食で満足できなかったら、一週間預ける。
わかったな？』
『……はい。ご主人』
『今の間はなに？
反抗的な態度は許せないな！こい！』


愛琉さんは有村様に引き摺られてリビングを出ていきました。

『まったく愛琉は成長しないですね…』

『…困ったもんだな』

『そういえば、仁科様のところから引き取りが明後日ですね。
管理は美智琉達に任せます』

『ああ。
愛莉、その事で話があるから１時間後に部屋においで。
それまでにNo.8の仕置きを終わらせておくよ』
「はい。ご主人様」


リビングを出ていく、ご主人様と佐伯様に鎖を繋がれた美智琉さんを見送りトイレを済ませ、後片付けをするとまもなく１時間になるところでした。