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最愛の人
第35章 新生活
何も聞こえない…何も見えない…
私は…汚い。汚れ物……


でも……昨日、ご主人様は私を愛してると言ってくれた。
こんな私でも…こんな私に愛してるって言ってくださった…
私は…汚い。
でも、ご主人様の傍に居たい。




あんな汚い女より、香苗の方が海斗様を満足させられるもん!
あんな汚い女よりも
「うるさい!黙れ。
香苗の名は捨てたはずだ。
海斗様ではない、ご主人様だ。
はっきり言っておくが、今のお前では満足できない。
『させれるもん!』


ふと聞こえるようになった耳と頭。
凄いな…
名を捨てたってことは、この子も奴隷?
でも、そうだとしたらこんなに言い返せるなんて、心構えがなってない…


「お話中申し訳ありません。

ご主人様、おはようございます。
朝食が出来ております。
あと、起こすことができずに申し訳ありませんでした。
昨夜も許可なく気を失い申し訳ありません。
どうかきつくお仕置きをお願い致します」

「愛莉、おはよう。
愛莉のせいではない。
ただし、昨夜の仕置きをしようか。
愛莉はあとを着いてきなさい」

そう言うとなぜか未だに騒いでいる女性の鎖を外しだしたご主人様。
後ろ手に縛り直すと髪の毛を掴み、そのまま外の水道まで引き摺って行きました。
仰向けに固定すると、口も閉じれないように固定されています。


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