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第38章 目に見えない傷

『愛莉ちゃん久しぶりだね』

「杉様、ご無沙汰しております」

『あなた挨拶は置いておいて、愛莉なんだけどピルの副作用が酷いらしいわ』

『どれどれ。
んー顔色が悪いな…愛莉ちゃんちゃんと寝てる？』

「最近、眠りが浅くて…」

『あと、食事もしっかり取ってないよね？』

「申し訳ありません。
吐き気が酷くて…」

『海斗には私から連絡しておくが、しばらくピルの服用は止めよう。
眠りやすくする薬も副作用があるから、今回は出さないからね。
体を温めて、食事も頑張って食べるようにね。

冴子、愛莉ちゃんに毛布でも買ってやってくれ』

『わかったわ。愛莉行くわよ』


このあと、藤田様に毛布等温かい物を買っていただきました。
屋敷に帰ると食事まで作ってくださいました。
この日は食事もしっかり取り、朝までぐっすり眠ることが出来ました。