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最愛の人
第39章 悲劇
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急に暴れだす愛莉を抱き締めるが、ますます暴れる愛莉。

ずっと“きたない”と叫んでいるが…
なぜだ?
ここまで拒否する理由は?

『愛莉ちゃん!
海斗離すなよ!


よし!愛莉ちゃん寝ていいからね。

何があった?
きたないってなんだ?』

「わからないんです…
一昨日助け出したときも、きたないと暴れていました」

『様子を見て、カウンセリングを受けた方がいいかもしれんな。
手配しておく』


「愛莉。
お前を苦しめてるのは何なんだ?
俺なのか?

でも、手離してやる事は出来ない。
すまない」


その日愛莉は起きなかった。
次の日、目を覚ますと昨日暴れた記憶はなくなっていた。


「ご主人様、本当に申し訳ありませんでした」


美那の事を話すと、自分が誤解してしまっていたことに気付いたのか…
目に涙を溜めて謝る愛莉。

「お前だけが悪いわけではない。
俺が何も言わなかったのが悪いし、全て携帯で連絡していた俺が悪い。

体が良くなったら、愛琉の所に一緒に行こう。
俺の新居にも案内する」

「ふふっ!
楽しみにしてますね」


愛莉。
無理して笑うな。
頼むから……

「愛莉のカウンセリング、お願いします」





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