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最愛の人
第41章 罰
パーティールームのステージには、一台の分娩台。
そこに衣類を身に付けていないお腹が大きくなった愛莉を座らせると、脚を開かせ固定する。

婦人科の看護師だった茉莉が膣内を内診する。
その他にもセンサー等医療機器を装着すると、準備できましたと一言。


「皆様、本日は急なお声掛けにも関わらずありがとうございます。
まだ子宮口はさほど開いていないとのことです。
長時間になりますが、愛莉の出産までの時間をお楽しみください」


この出産シーンの公開は、面白半分で美智琉にさせたことがあった。
だがあの美智琉でさえパニックを起こし発狂したこともあり、リクエストが多いものの一度で止めた。

それを愛莉にさせることにしたのは、あれ以上妊婦の体に暴力的な事はしない方が良いとの診断があったからだ。
出産に立ち会う、俺だけの特権であってほしいと思ったがそれは愛莉にとってもそうだと思う。

だからこそ、“公開出産”という罰を与える。
それだけでは罰にしては弱いだろう。
俺の元から離れていた時間を子供と引き離す。
こちらの方が愛莉にとってはキツいだろう。

だからこそ、もう二度と俺の元から離れるな。

そんな思いを込めて…
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