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最愛の人
第41章 罰
俺の腕の中には、小さな小さな命。
愛莉と俺の子供だ。

愛莉の足元では杉が後処理をしている。
そして、会員の皆様からは温かい拍手と祝福の声。

俺は、愛莉の胸の上に子供を乗せた。

「愛莉、頑張ったな。
ありがとう」

「ご主人様…こちらこそありがとうございます。
かわいい。
とっても小さいけど、とっても重いです。

私とご主人様の赤ちゃん…
かわいいですね!」


にこにこと、そっと触る愛莉。
首に気を使いながら、優しく優しく抱き締めている愛莉を見て、心が折れそうになる。

「愛莉、そろそろ茉莉に渡してきれいにしてもらおうな?」


これで母子は暫く離れ離れになる。
名残惜しそうに手を離す愛莉。

「ちゃんと育てるから、安心しろ」


涙を流しながらこくっと頷くと、
「ご主人様、宜しくお願い致します」
と力強く言った愛莉。

その顔つきは既に母親のものだった。


「皆様、本日はありがとうございました。
お陰様で無事に子供が産まれました。
温かい拍手もありがとうございます。

今後とも、私をはじめこの会をご贔屓いただきますようお願い致します。
本日はありがとうございました」


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