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最愛の人
第43章 繋がり
翌日のお昼過ぎ、社長室の扉が開きました。
中に入ってきたのは……
ひとりのがっちりした男性。
その男性の左目は…光のない義眼でした。
「どうぞ、お入りください」
『失礼します』
「まず仕事の話ではなく、この私の妻の話をさせてください」
『……きみは、あか、り?
………………なわけないな…』
「朱莉さんの娘ですよ。
そしてあなたの娘でもあります」
「はじめまして。
愛莉と申します」
『そうか。
君が朱莉の子供が…
お母さんによく似ているね』
「愛莉と言うのは、本名ではありません。
私がパートナーとして付けた名です。
本名は美鈴」
『みすず?』
「美しいに鈴と書きます。
お父さん……」
『美鈴…
君とお母さんは無事に幸せか?』
「母は、亡くなりました。
色々と苦労はしましたが、幸せでした」
『そうか。
美鈴、すまない。
何もしてやることができなかった…
本当に申し訳ない!』
『まったくじゃ!』
『!おやじ?』
中に入ってきたのは……
ひとりのがっちりした男性。
その男性の左目は…光のない義眼でした。
「どうぞ、お入りください」
『失礼します』
「まず仕事の話ではなく、この私の妻の話をさせてください」
『……きみは、あか、り?
………………なわけないな…』
「朱莉さんの娘ですよ。
そしてあなたの娘でもあります」
「はじめまして。
愛莉と申します」
『そうか。
君が朱莉の子供が…
お母さんによく似ているね』
「愛莉と言うのは、本名ではありません。
私がパートナーとして付けた名です。
本名は美鈴」
『みすず?』
「美しいに鈴と書きます。
お父さん……」
『美鈴…
君とお母さんは無事に幸せか?』
「母は、亡くなりました。
色々と苦労はしましたが、幸せでした」
『そうか。
美鈴、すまない。
何もしてやることができなかった…
本当に申し訳ない!』
『まったくじゃ!』
『!おやじ?』